持続可能性に配慮するということは、現在の一方通行なシステム（取る→作る→使う→捨てる）を根本的に見直し、より長く、より再利用可能な寿命を持つ循環型システムに置き換えることです。Burtonでは、再生可能な素材やリサイクルされた素材からプロダクトを作ること、耐久性を考慮した設計をすること、簡単に修理できるようにすること、寿命が尽きたときに素材を再利用、リメイク、リサイクルしてループを完結させることを意味しています。  

しかし、ハードな環境に耐えうるよう作られたBurtonのテクニカルギアは製造工程も複雑であり、循環型システムの実現は「言うは易く行うは難し」です。そして私たちは、すべての答えを持っているわけではないことを最初に認めます。しかしながらパートナーと力を合わせることで、業界を変え、経済的な変革をもたらすような解決策もあります。新しく広がる分野も数多く存在しますが、ライフサイクルアセスメントのような科学的根拠に基づいたツールを用いて、循環型製品の設計に総合的に取り組んでいます。長持ちする素材、保証・修理プログラム、新しい循環型サービスモデル、通常のビジネスを揺るがすイノベーションなど、製品のライフサイクルのさまざまな場面で循環型に取り組んでいます。

サステナビリティに関しては、明確な道筋を立てることが最良の方法です。間違った回り道をすると、極上のパウダーが広がるラインではなく、崖の上に出てしまうこともあります。2014年からは、ハードグッズ開発の指針として、社内にある「ライフサイクルアセスメント」を活用しています。私たちは、このツールを使って「ゆりかごからスタートゲートまで」という製品のライフサイクルを評価し、製造から店舗に届くまでの原材料の使用状況を考慮しています。これは、私たちが素材や製造方法を選択する際に、その影響を科学的に評価するのに役立ちます。ボード、バインディング、ブーツ......ライフサイクルアセスメントは、私たちの二酸化炭素排出量を大幅に削減する有意義なアクションに目を向けさせるものなのです。