GORE-TEXの2レイヤーや3レイヤーって何?

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Rider: Mikey Ciccarelli & Mark Sollors / Photo: Colin Adair

1つ前の記事を読んでGORE-TEXへの理解は深まったと思いますが、カタログやWebで2Lや3Lといったワードを見て、頭に?が浮かんだ経験はありませんか? GORE-TEXのスノーボードウェアには、大きく分けると2L(2レイヤー)と3L(3レイヤー)があります。レイヤーとは層のことで、2レイヤーは2層、3レイヤーは3層を意味しています。では、それぞれのストロングポイントについて解説していきましょう。

基本の2レイヤー!

GORE-TEX イメージ
GORE-TEXメンブレーンの片側にのみ生地を圧着したものが2レイヤー

インサレーション入りの人気モデル、Men’s [ak] GORE-TEX Swash Jacket
インサレーション入りの人気モデル、Men’s [ak] GORE-TEX Swash Jacket
Rider: Ryusei Takahashi / Photo: KentaRAWmatsuda

GORE-TEXファブリクスは、その核となる防水透湿フィルム、GORE-TEXメンブレーンに生地を貼り合わせたものです。メンブレーンの表側のみに生地を圧着したもの(表地+メンブレーン)を2レイヤーと呼びます。ただ、このままではメンブレーンが剥き出しになってしまうので、裏地(ライナー)が必要になります。言い換えると、そのモデルの使用フィールドに合わせて、ブランド側で自由に裏地を変更できるメリットがあるということ。例えば、汗をかくようなシチュエーションを考慮してメッシュライナーを採用したり、肌触りを重視してタフタライナーを採用したり……。Burtonでは、独自に開発したLiving Lining®︎というテクノロジーも搭載しています。さらに、メンブレーンと裏地の間にダウンやインサレーションを入れることも可能。もちろん、サンプルが完成した段階でGore社の厳しいテストを受けるため、高い防水性に変わりはありません。後述の3レイヤーに比べると手触りが柔らかく、着心地の良さにも定評があるのです。

ワンポイントメモ:
GORE-TEX Paclite®とは?
Burtonのアパレルに採用されているこちらは、剥き出しのメンブレーンに汚れの付着などを防ぐ保護膜をコーティングしたもの。そのまま生地としての使用が可能で、より軽く、より柔らかい仕上がりが特長です。

GORE-TEX Paclite® Plusとは?
前述のGORE-TEX Paclite®︎に耐摩耗加工を施し、より高い耐久性を実現。超軽量かつタフなので、ハイクアップや春のスノーボードでも快適なのが特長です。

Living Lining®︎とは?
体温に反応するLiving Lining®は、体が温まっているときには吸汗性が加速され、逆に冷えているときは熱を捕えます。つまり、常にほど良く快適な環境を提供できるのです。

GORE-TEXの最高峰、3レイヤー!

GORE-TEX イメージ
3つの層全てがGore社開発のため、防水透湿の最新技術が凝縮されています

藤森由香 パウダーライディング
パウダーを求めて雪山を探索するのなら、3レイヤー+レイヤリングで臨みましょう
Rider: Yuka Fujimori / Photo: KentaRAWmatsuda

一方の3レイヤーは、表地と裏地でGORE-TEXメンブレーンを挟んで圧着させた3層構造(表地+メンブレーン+裏地)を指します。Gore社がブランドに提供する圧着済みの生地のみでスノーボードウェアが作られるため、とても軽量でいて頑丈、さらに優れた透湿性を提供できるという魅力があります。そのため、レイヤリング次第では厳冬期から春先まで活躍してくれるのです。特に汗冷えが致命傷になり得るバックカントリーでは、レイヤリングの細かな調整ができる3レイヤーのウェアが重宝されます。ただし、2レイヤーに比べると1層分多く圧着しているため、生地自体が硬く感じられたり、ややゴワゴワした着心地をイメージする人もいるかもしれません。ですが、そこは40年以上前から防水透湿素材を提供してきたGORE-TEX。進化していないわけがありません。GORE-TEXメンブレーンを使い分けたり、表地や裏地はもちろん、圧着技術の進化などもあり、以前と比べて格段に肌触りが柔らかく感じられるでしょう。3レイヤーのウェアがゴワゴワするというのは、ひと昔前の話なのです。

ワンポイントメモ:
GORE-TEX PROとは?
通常のGORE-TEXファブリクスよりも耐久性に優れた表地に加え、さらに透湿性の高い専用メンブレーンを採用。より過酷な環境でのスノーボードを可能にします。

C-Knit™️バッカーとは?
ニットの進化系で、しなやかでいて柔らかく、快適な肌触りが特徴的な裏地。ミッドレイヤーにフリースを着用しても、袖の出し入れでの引っ掛かり感が少ないのもポイントです。

マイクログリッドバッカーとは?
特許登録済みの裏地で、耐摩耗性に優れ、透湿性の向上や軽量化を実現しています。

もちろんBurtonでは、2レイヤーも3レイヤーもラインナップしています。豊富な選択肢があるからこそ、自分にパーフェクトフィットするスノーボードウェアを見つけることができるのです。この冬は、ぜひGORE-TEXプロダクトで素晴らしいシーズンを過ごしてください!

BurtonのGORE-TEXプロダクトは、こちら(ウィメンズ / メンズ/ キッズ)からご覧ください。




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