実際のところ、GORE-TEXって何がすごいの?

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Photo: Aaron Blatt

ショップを訪れ、スノーボードウェアのコーナーに足を運ぶと、よく目にするのが「GORE-TEX」と書かれた四角形の黒いタグ。「このタグが付いているウェアは高い」というイメージを持っている人は多いでしょう。また、「GORE-TEXのウェアは温かい」と思っている人も少なくないはず。ここでは、今まで何となくは知っていたGORE-TEXについて、「実際何がすごいのか」「どんなメリットがあるのか」を解き明かしていきます。その正体をしっかりと理解すれば、きっとGORE-TEXプロダクトが気になって仕方なくなるでしょう。

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厳しいテストをクリアした証し、それがGORE-TEXのダイヤモンドロゴ

何より防水性がすごい!

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ドライでいる秘訣は、このフィルムにあり。これがGORE-TEXメンブレーン
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ウェア内部に水が侵入すると、それは体が冷える一番の原因に
Rider: Ryusei Takahashi / Photo: KentaRAWmatsuda

GORE-TEXの核となるのが、GORE-TEXメンブレーンと呼ばれる超極薄フィルム。このフィルムがあるおかげで、雪や雨などの水分が外部から侵入してくるのをシャットアウトできるのです。たとえメンブレーンを貼り合わせた表地の撥水効果が弱まって、一見すると水が染みて濡れているように見えても、ウェア内部に水が浸入することはなく、変わらずドライでいられます。また、GORE-TEXプロダクトには、「耐水圧10,000mm」というような数値が表記されていません。これは、Gore社が厳しいテストを繰り返し、それをクリアしたものだけにロゴの使用許可が出されるため。つまりは、使用するフィールドで必要な耐水圧は完全に満たしているという証拠でもあります。「わざわざ細かな数値を表記する必要はない」「ユーザーに細かな数字に捉われてほしくない」という考えが、そこにはあるのです。

ワンポイントメモ:
防水とは?
水を浸透させないこと。GORE-TEXファブリクスが使われているスノーボードウェアでは、GORE-TEXメンブレーンがその役割を果たします。

撥水とは?
表地が水を弾くこと。撥水効果が弱まると、生地が水を含んでウェアが重くなってしまいます。

耐水とは?
小雨程度に耐えられること。前述の耐水圧とは異なるので注意が必要。ちなみに、どれだけ高い水圧がかかると水が浸透してしまうか、それを表しているのが耐水圧です。

シームテープとは?
ジャケットやパンツの縫い目とステッチホールを軽量なシームテープで密閉することで、雪や雨、風の侵入を完全にシャットアウトするバリアが完成します。

冷たい風から身を守る防風性!

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水だけでなく、風の侵入も許さないGORE-TEXメンブレーン

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風を感じると感じないとでは、体感温度もかなり変わってきます
Rider: Ben Ferguson & Mikkel Bang / Photo: Aaron Blatt

そもそも風は大きな空気の塊です。一滴の水よりも大きな冷気の塊をイメージしてもらえば、水を通さないGORE-TEXメンブレーンが風をブロックしてくれるのは簡単に想像できるはず。また、Gore社では防水パフォーマンスに関する厳しいテストを行うと前述しましたが、その高い気密性のおかげで、結果として水だけでなく風の侵入も防いでくれるのです。気温も大きな要因ではありますが、風の有無で体感温度は大きく変わります。体が冷えてしまっては、いつもより動きが鈍くなるのは当然のこと。だからこそ、見落としがちな「防風性」にもこだわりましょう。

快適でいるために欠かせない透湿性!

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汗による蒸れを放出し、不快指数ゼロを実現するGORE-TEXメンブレーン

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ベントを全開にするほどではないとき、高い透湿性がドライな内部環境をキープ
Rider: Yuka Fujimori / Photo: KentaRAWmatsuda

GORE-TEXプロダクトが特出している点は、水や風をシャットアウトすることだけに留まりません。高い防水性&防風性を備えながら、同時に汗によるウェア内部の蒸れ(水蒸気や湿気)を外部へと放出する特性もあるのです。防水、防風とは相反するようにすら思える高い透湿性を備えているからこそ、GORE-TEXのウェアは快適なのです。ポイントは、GORE-TEXメンブレーンにある無数の小さな穴。この目に見えないほど小さな穴は水を通さず、一方で水蒸気は通過するため、汗による蒸れが内部に充満するのを防いでくれます。汗をかいたまま放置することで起こる汗冷え。寒さにつながる最大の原因を取除くことこそ、何よりも防寒対策になるのです。

レイヤリングで、さらに快適なライディングを!

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最大限の保温性を確保したいのなら、ミッドレイヤーにはダウンをレイヤリングするのが◎
Rider: Yuya Nakayama / Photo: Akira Onozuka
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スプリットボードなど、よりアクティブなシチュエーションでの保温性確保はフリースがベター
Rider: Danny Davis / Photo: Aaron Blatt

GORE-TEXのウェアは温かい。実はこれ、間違いです。GORE-TEXファブリクス自体に発熱などの効果はありません。あくまで水の侵入をシャットアウトし、冷たい風をブロックし、さらに内部の蒸れを放出する役割を担っているに過ぎないのです。保温性を高めるために必要なもの、それは空気です。そのため、ウェア自体にインサレーションなどが入っていなければ、なかにダウンやフリースを着込んで、空気の層を作り出す必要があります。スノーボードウェアは、家の外壁のようなものとイメージしてください。暖房で家のなかを暖め、外壁がそれを守る。正しいレイヤリングと、それをサポートするウェアが揃ってこそ、初めてパーフェクトな環境が整うというわけです。

メンテナンス次第でとても長持ち!

いくらGORE-TEXプロダクトが優れているとは言え、皮脂や泥汚れなどが付着した状態で長期間放置していると、防水性や透湿性などのパフォーマンスが十分に発揮されなくなります。スノーボードは想像以上に汗をかくスポーツであり、遊びです。ベースレイヤーやフリースは洗濯するのに、ウェアは乾かすだけ……。そんな学生服のような扱いをしている人も多いのではないでしょうか? GORE-TEX本来の高い機能性をキープしつつ、臭いなどの原因を取除くためにやるべきことは、ただ1つ。そう、洗濯機で洗うだけ! もちろん洗濯表示を確認してからになりますが、大抵の場合は通常の衣類と同じように洗濯すればOK。雪や雨、風にさらされるスノーボードウェアが洗濯機ごときに負けるはずもありません(ケア方法を解説したブログはこちら)。GORE-TEXのウェアはやや高額に思えるかもしれませんが、耐久性が非常に高いため、きちんとメンテナンスすることでとても長持ちします。つまり長い目で見れば、実はコストパフォーマンスにも優れているのです。

いかがでしたでしょうか? 今までよりGORE-TEXについて理解できましたか? Burtonでは、かなり多くのGORE-TEXプロダクトを展開しています。どれもハイパフォーマンスなのは、もう説明不要ですね。もちろん、スノーボードはオシャレも大きなポイントです。数あるデザインから、ぜひお気に入りを見つけてください。

BurtonのGORE-TEXプロダクトは、こちらからご覧ください。




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