Burtonスタッフが教える初めてスノーボードギアの選び方
「これからスノーボードをはじめたい」「レンタルで何度か滑ったけど、自分のギアがほしい」。そんなふうに思っている人は必見！ 今回は、経験豊富なBurtonスタッフがはじめてのギア選びを成功に導くヒントと、コストパフォーマンス抜群のオススメギアを紹介します。
はじめてギアを購入するとき、ボード・バインディング・ブーツのどれから選ぶべき？
これは予算によって異なります。ボード・バインディング・ブーツの3点セットを購入されるのか、どれか1つだけを購入するのか。予算の関係で、すべてを買い揃えられない場合、まずはブーツから購入することをオススメしています。ブーツは自分の足に合うものを選ばないと痛みに繋がる可能性があり、そうなるとスノーボードを楽しめないからです。
一方、ハードギア3点セットの購入を考えられているのであれば、まずは「この冬に一番やりたいこと」「シーズン中の目標」をイメージしてください。やりたいことが明確になったら、思い描いた願いを叶えてくれる性能を備えたボードを、滑りに行く回数や体格なども考慮しながら選びましょう。そして、そのボードの硬さや特性などに適したバインディングやブーツを選んでいく、といった流れがいいでしょう。
シーズンの滑走日数がかなり少ないのであれば、リゾートでのレンタルやBurtonのオンラインレンタルといったサービスを利用するほうがお得なケースもあります。ですが、やはり自分のギアを手にするというのはテンションがアガるもの。そして何よりも使い慣れた道具のほうが、上達スピードは確実に早くなります。
初心者が乗るべきボードとは？
まったくのビギナーがキャンバーボードに乗ると、滑走中にエッジが意図せず雪面に引っ掛かって転倒してしまう、いわゆる「逆エッジ」になりやすいです。これを防ぐためには、キャンバーボードよりもエッジの引っ掛かりが少ないピュアポップキャンバーなどのボードを選ぶのがオススメです。純粋なロッカーボードは、ターンをするときのボードの取り回しやすさはピカイチですが、「エッジが抜けやすい」「少し踏ん張りづらい」というデメリットがあります。逆エッジになりづらく、ロッカーボードよりも安定感があります。操作性のクセが少なくてボードの基本操作を覚えやすく、スムースなターンもしやすいです。
さらに、レベルが上がった初中級者や、シーズン中にジャンプなどにもトライしたい方であれば、フレックスがやわらかいキャンバーボード、またはキャンバー要素がブレンドされたハイブリッドボードも選択肢に入ってきます。
もちろん、「そのボードに乗りたい！」と思えるカラーやデザインを選ぶことも大切です。
ボードの適正レングスとは？
 身長に対してボードが短すぎる |
 ボードの先端が鼻からアゴまでがオススメ |
ボードの扱いやすさを第一に考えるなら、フレックスはやわらかめ、レングスは少し短めを選ぶといいでしょう。身長から15～20cmくらい引いた長さ、またはボードの横に立ったときに鼻からアゴくらいの間にボードの先端がくる長さが適正とされています。ただ、まったくの初心者であれば、アゴの下に触れるくらいの長さくらいがベストです。ですが、鎖骨あたりまで短くなると、滑走中にボードがバタつきやすいので気をつけましょう。
もちろん例外もあります。身長が極端に高い場合は、前述の目安よりやや短めがベターですし、逆に身長がかなり低い場合は、目安どおりのサイズだと短すぎるため、ターン時にエッジが簡単にすっぽ抜けやすくなることもあります。
【用語解説】 フレックス、トーションって何？
フレックスとはボードをしならせるときに関わる硬さのこと。トーションとはボードをねじるときに関わる硬さのことです。硬めのフレックスであれば、ハイスピードになってもボードがバタつきにくいですが、完璧に扱うには脚力と高度なテクニックが欠かせません。フレックスがやわらかめだと、ボードの操作がしやすくプレスなどのグラトリもやりやすいというメリットがあります。また、トーションはターンのしやすさに直結しています。やわらかめだと簡単にボードがねじれるため、ターンの始動がスムースにおこなえますが、スピードがかなり出たときには安定した滑りがしづらくなる場合もあります。
ボードを選んだ次は、バインディングとブーツ、どちら先に選ぶべき？
ブーツが足に合ってないと意味がないので、絶対にブーツが先です。また、ブーツも必ず試着してから決めてください。そして、そのブーツのサイズに合ったバインディングを選ぶという流れが基本です。
ブーツを試着するときのポイントは？
まず、スノーボードに適したソックスを履くこと。これが実はとても重要なんです。実際に滑るときに履くソックスでないと、正確なフィット感も、ブーツ本来のフレックスも確かめることはできません。きちんとしたソックスを履いて、選んだブーツを履いたら、まずはカカトを床にドンドンと叩きつけ、それからレースをしっかり締めましょう。次に、ブーツを履いて立った状態になり、ツマ先、カカト、ツマ先、カカトと何度か体重移動をしてカカトが浮かないかをチェックしてください。
ヒザを曲げて後方に重心を移動したとき、ふくらはぎにブーツが強く当たって痛くないか、横方向に加重したときに痛みの出る部分がないかも確かめると完璧です。足の指は少し動かせるくらい遊びのあるほうがベターです。足の指が動かせないくらいピッタリすぎるサイズだと、何時間も滑っているときに足に痛みが出やすくなってしまいます。また、足を自由に動かしたいからといって、オーバーサイズのブーツを選ぶのは厳禁です。あくまで自分の足にフィットするモデルを選んでください。
さらに言うならば、はじめてのスノーボードギアの購入はインターネットではなく、なるべくショップに足を運んで実際のサイズなどを確かめることをオススメします。普段履きのスニーカーのサイズとも異なる場合も多いですし、ブランドによってサイズが微妙に異なるため以前にレンタルで履いたサイズでは足にフィットしない可能性も出てくることを覚えておいてください。
ブーツを締めるシステムって何種類かありますが、何がいいですか？
スニーカーのようにシューレースで締めるタイプ、レースを引っ張ってロックさせるクイックレーシングのタイプ、ダイヤルをクルクルと回すだけのBOA®︎フィットシステムなどがあります。たとえブーツのサイズが合っていても、きちんと締め上げることができないとカカト浮きすることもあるため、初心者の場合は、力がなくても慣れていなくても確実に締め上げることができるBOA®︎がオススメです。
さらに詳しくは「ブーツ選びの基本！Speed Zone or BOA®︎ あなたはどっち派？」へ
ブーツとバインディングも、ボード同様にやわらかめがベター？
あまりにソフトフレックスだと反応が悪くなってしまうため、ブーツとバインディングはミディアムソフトからミディアムくらいのフレックスがオススメです。
特にターンの上達を目指すのであれば、やわらかすぎるモデルは避けたほうがいいかもしれません。やわらかすぎるとギアに頼れなくなる、つまり、すべてを自分でコントロールしないといけなくなり、疲れやすくもなってしまいます。逆に、硬くてレスポンスがよすぎると、ちょっとバランスを崩しただけでもボードへとパワーが伝わってしまうため、意図しないエッジングに繋がってしまうこともあります。ビギナーの場合は、よりナチュラルなパワー伝達とレスポンスを重要視するといいでしょう。特にバインディングは、硬すぎないベースプレート、高さが控えめのやわらかめのハイバックを備えたモデルだと扱いやすいです。
また、バインディングの着脱がラクなSTEP ONを選ぶのもオススメです。リフト降車後、バインディングの装着に時間がかかってしまい、仲間から出遅れるというストレスもなくなるはずです。
<初めてのオススメセットアップ>
メンズ3点セット
インスティゲーター(¥59,400) + フリースタイル(¥24,200) + モトBOA®︎(¥35,200)
= ¥118,800(税込)
ウィメンズ3点セット
ハイドアウェイ(¥59,400) + シチズン(¥24,200) + ミントBOA®︎(¥35,200)
= ¥118,800(税込)
はじめてのギア選びでは、実際の使いやすさや安心感も大切なポイントです。より安価なものを求めてインターネットで中古品を購入したくなる気持ちも理解できます。しかし、専門スタッフに相談しながら選ぶことで、自分に合ったギアを見つけやすく、より快適なスノーボーディングに繋がるでしょう。Burtonではクオリティが担保されたBurton認定中古スノーボードもあります。クオリティに問題なく手頃な価格で購入が可能なのでこちらもオススメです。
何よりも、実際のサイズ感やフレックスの確認、セッティングの調整、そしてアフターケアまでを考えると、はじめてのマイギアは信頼のおけるショップで購入するのがオススメです。Burtonストアでは経験豊富なスタッフが対応いたします！ぜひお気軽にお越しください。
Burtonのスノーボードギアはこちら